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2018年6月26日火曜日

中絶法案化でアルゼンチン国内は真っ二つに。

こんにちはー。 
Vacaloca(@vacaloca1219)です。

今回は6月11日から21日までの日常です。
この期間は中絶法案化(Abort Legal)で国会議事堂前は中絶賛成派と反対派で埋め尽くされていました。

6月13日から審議が始まるので、その日の昼から中絶反対派と賛成派が国会議事堂周辺に集まり、次の日の投票が開始されるまでの間ずっっっと立て篭もり、プロテストをしていました。
6月の13日はなかなか寒い日でしたが、大事なことなのでテントや防寒対策をして、夜通しデモをしていました。

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目次

中絶法案化が騒がれるようになった背景
中絶法案化をめぐって
いよいよ投票日前日
中絶法案化がすぐに始まるわけではなく



中絶法案化が騒がれるようになった背景

アルゼンチンでは中絶は原則として認められていませんでした。
というのもキリスト教の教えで中絶は禁忌だからです。
なのでアルゼンチンでもブラジルでもどんな事情でも中絶をした人は刑務所にいれられることがあります。

そしてやむなく中絶をする人は闇医者の元で施設も整っていない状態で手術するので母子ともに命を断つケースが絶えませんでした。
闇医者はブラック・ジャックのような腕利きのいい医者ではなく、本当に施設を持たない、中絶をしたくてもできない人からお金を巻き上げるためにいるような闇医者です。
もしこの闇医者のもと、中絶の手術を行って亡くなっても、闇医者のため訴えることができない状態でした。

それで少し前に母親の健康状態がよくない時と、生存に関わる時と、レイプ被害の時のみ法が適用されないようになりました。


最近は

ここ数年アルゼンチンでは、#NiUnaMenosのスローガンのもとに、Machista(女性軽視者)への抗議活動が盛んです。
アルゼンチンでもそのほかの南米と同じく、女性に対する暴力や性的暴行が多いので、女性が立ち上がってこういった暴行に対する抗議活動がここ数年ずっと毎週のようにあります。
抗議活動をする女性とそれをサポートする男性は緑色のバンダナを巻いています。

性的暴行以外の抗議デモ女性が男性と同じようにビーチではトップレスになってもいいじゃないかとか、男性と女性の間の差別をなくす活動にも力をいれています。

そしてこの活動団体は最近は中絶法案化についてずっと抗議活動をしていました。
レイプや健康状態だけでなく、自分の将来/体に関わることなので中絶を選べることも女性の権利の一つなのだということです。



中絶法案化をめぐって

昨年の終わりから今年のはじめごろからこの中絶法案化についての抗議活動をよりみるようになりました。
特に3月8日の女性の日を境に中絶に対する抗議活動はより活発になったように思います。
その日も国会議事堂の前に女性が緑のバンダナを巻いてパレードをしており、朝5時ぐらいまで続いていました。

3月初旬。語学学校が始まったのと、Parrilllaへ。
Vacalocaのアルゼンチンに移住したぞ!

国会で法案について投票が始まる前に

アルゼンチンのサルタ州という地域で10歳の女の子が継父にレイプされ、妊娠21週だと診断されました。
サルタ州はアルゼンチンの中でも保守的な地域のため妊娠12週まででしか、レイプの被害でも中絶ができないということです。

この衝撃的なニュースが投票の20日前に発覚し、さらに中絶について激しい討論がされるようになりました。



いよいよ投票日前日

国会議事堂前に2つの団体が国会議事堂を囲みました。

A favorという緑のバンダナや緑色がイメージカラーの中絶法案化賛成派とen contraという水色のイメージカラー中絶法案化反対派です

2組は綺麗に国会議事堂の左右に別れました。

私は国会議事堂の周辺に住んでいますがこの日は家があるブロックが封鎖されたので、どこにも行けませんでした。
なのでYoutubeでニュースを見ていました。

こちらが投票日前日の午後1時です。
緑色の建物が国会議事堂です、この前は完全に警察や警備隊によって封鎖されていたので誰も立ち入れませんでした。

午後3時ごろから少しずつ組織が集まってきました。




夜8時ごろには二組の組織の人が総動員です。

これから次の日の投票が終わるまで夜通し国会議事堂の前で抗議活動を続けていました。
私が寝ようとしている時もずっとマーチの太鼓の音が聞こえていました。

翌日の投票開始前。いよいよ投票が始まるので、みんな緊張しています。

投票結果129対125で中絶合法化が勝ちました。

その時の外の様子です。

ただ手違いがあったみたいで、票の数え直しが始まりました。
結果は変わらず、中絶合法化に2票加わり、反対派から2票引かれました。
この時に反対派の人は議長にすごくしつこく、じゃあこれやり直しでしょ、これなしねと食い下がっていましたが、議長はたった2票の誤差だし、そもそも賛成票が増えたので、これはこれで終わり!と終わらせていました。


中絶法案化がすぐに始まるわけではなく

これから何回もこういった投票や話し合いをして、実際に施行されるかを決めて行くみたいです。
そのためすぐに明日から中絶ができるわけではありません。

もし中絶が合法になり、公立の病院で無料でできるようになれば、そのほかの南米諸国の中絶をしたくてもできない人が押しかけてくることが容易に想像できます。

同性愛結婚も

アルゼンチンは南米の中ではある程度オープンな考えがある国で、同性愛の結婚を南米の中で最初に認めた国でもあります。
そのためアルゼンチンに来て結婚をする同性愛のカップルもたくさんいます。
私が結婚の手続きをする時も、前のカップルは男性同士で私と同じくスペイン語が話せるかのテストに落ちたので通訳者を雇う必要がありました。
その時に同じ外国人同士でテストを落ちたもの同士笑ったのを覚えています。

こういう風に南米は結構閉ざされた場所で、アルゼンチンはその中ではオープンな国です。
なので同性愛の結婚が認められた後は、南米諸国からアルゼンチンへ結婚にくるカップルが増えました。

もし今回の中絶が合法化された場合は、公立の病院で無料で受けられるようになったら、同性愛結婚のように南米諸国から医療費無料で中絶を受けに来る人が増えると思います。
これの問題は、アルゼンチンは外国人に対しても公立の病院では診察費をとりません。
なので南米諸国から中絶を無料で受けにくれば、その手術費はアルゼンチン人の血税からになります。
ただでさえお金がなくアルゼンチン人ですら満足に利用できない公立の病院への圧迫がさらにひどくなることが想像されます。
特に妻は今、妊娠しており、この中絶の問題についてすごく怒っています。
妻が妊娠により必要な治療費などでさえ払わないといけないのに、外国から来る税金も納めてない人が無料で中絶をするのはどうかしていると。


アルゼンチンでは公立の病院は無料の代わりに施設が満足ではないので、お金がある人や安心が欲しい人は口コミがいいところ、政治家、スポーツ選手が利用する私立の病院に行きます。
公立の病院では現状より悪くなることなどもあるみたいです。

私個人としては

中絶を合法化にするのは賛成です。
レイプや健康状態以外でも中絶をする事情がある人はいると思います。
自分だけでなく子供のことも考えた時に、望まれたタイミングなどでないとその子供がかわいそうだと思うからです。
ただこれを妻に言えばブチ切れられるので言わないですけど。

この国は男性用の避妊具も高くて、とても若い人が常に所持できるとは思いません。
一番いいのは中絶をしないことで、そもそも妊娠までいたらないことです。
なので中絶についての合法化について熱く討論するのもいいのですが、避妊具を安く提供できるようにして、学校での性教育に力を入れることも大事だと思います。

そしてもし中絶が合法化になっても治療費はいるようにするべきだと思います。
何の負担もなく中絶ができるようにするのは、モラルの低下を招くと思うからです。
もちろん、レイプや健康状態に関わる人は例外ですが、それ以外で中絶をしたいという人にはある程度の責任と負担がいると思います。

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